未来の乗り物





未来、創ってます。

未来工場


未来の乗り物の行きつく先は、やはり自動車なのだと、私は身をもって実感した。


何億人という人間たちが、
1人1人行き先を決められる自動車なんて、贅沢すぎるよ。

100人単位で移動できるバスを豊かにすることが未来の乗り物じゃない?

1,000人単位で移動できる飛行機を身近にすることが、未来の乗り物なの?

最初はそう思っていた私だったが、
どうも違うと感じたのは、ある出逢いが切っ掛け





「ほぅ、未来の乗り物。素晴らしい響きの言葉じゃないか」

ケンはそう言って、目を細めて、優しい微笑み方をした。

「そうよ、ケン。
私は未来の乗り物を探しているの、あなたにとって未来の乗り物とは?」

いつものように無差別攻撃、出逢った誰ともなく未来の乗り物質問をするのは私の特技。

「そうだなぁ、では聞くけど、
未来の乗り物の目的って何だい?

思慮深さで定評のあるケン、私にこんな返し方をしてきた。

「目的ですかぁ?!んーんと、自分が行きたいところに行けることでしょ」


「ほぉ、
行きたいところに行けるのが未来の乗り物かい。だったら自動車しかないじゃないか」

「どうして自動車って決めちゃうの?」

「だって、電車や飛行機は最寄り地まで運んでくれるけど、

最終目的地まではまた別の移動をしなくちゃいけないよ。

その点、
タクシーならDoor to Doorで最終目的地まで移動できる

仕事の最終的な目的を突き詰めれば、

何も議論の余地なく、
未来の乗り物って自動車のことじゃないか」





ケンからの指摘は、私の迷いを打ち消すのに十分な効果があったの。

そうよ、未来の乗り物の価値って、
個人が最終的に行きたい場所まで、簡便に運んでくれること

だから自動車以外の何かが叶えてくれることは難しいよね。


明確な答えが見えたから、
私の未来の乗り物っていよいよ実体を現してくれたみたい。

わくわくして、この未来の乗り物の行先を求める次の旅の始まりよ。






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